ありがとう、そしてさようなら

先ほど十勝側ラスト列車の終着駅、陸別から帰ってきました。
銀河線の涙雨なのか4月では珍しいくらいの大雨の中でのラストセレモニーとなりました。


21時20分にラスト列車に乗る弟を乗せて出発。弟を足寄駅に降し俺一人一路陸別へ。

雨降りの夜にもかかわらず沿線には車に乗り待機しているヲタが沢山。
21時50分ごろに陸別駅に到着。駅舎はすでに人で溢れかえっている。
ホームに出てみても今度は報道陣や町内の人で埋まっている状態。

STiの傘がラリーの街、陸別を彷彿とさせますね(笑


22時13分、遠くから何度も何度も汽笛を鳴らしてラスト列車は陸別駅に向かってきた。
そう、もうこの特徴のある汽笛は二度と聞けなくなるのである。
その存在感を出すかのようにラスト列車は定刻より5分遅れて陸別駅1番ホームに滑り込み銀河線としては18年、国鉄からだと95年の歴史にピリオドを打った。
列車到着後は盗難防止のため「後乗前降」のサボを町の係員がすぐに撤去した(笑

乗り合わせた弟の話だと町の係員に交渉したヲタがいたとかいないとか( ´,_ゝ`)


車内から最後のお客さんが降りたのと同時にラスト列車を無事に終点まで運行した乗務員の方々に陸別町長から花束贈呈が。

いい場所はヲタと報道陣に取られていたので斜め後ろからなんですがw
こうして雨の中のラストセレモニーが終え車両は少しホームから離れ寂しそうにたたずんでいた。

これが実質最後の写真になった。


足寄に到着したら早いことに踏み切りのバー撤去作業が始まっていた。
明日からは踏み切りとしての機能を失い鉄道があった証拠として残るのみ。
また明日の6時少し前に始発列車が池田から到着しそうな感じがある。
けど、それは二度と訪れない俺らの心の中での走りになるのである。


数え切れないくらいの思い出を、生活のリズムにあった銀河線。
ありがとう、そしてさようなら。これからも俺らの記憶で永遠の運行を続けて・・・